ラニーニャ現象
インドやパキスタンなどの地域が強烈な熱波に襲われており、インドの首都
ニューデリーでは今週、摂氏49.2度を記録し同地の過去最高を更新しました。
日中の道路の表面温度は60度を超え、アスファルトが溶けるとされる50
度を大きく上回っているそうです。
この異常気象は昨年秋から継続中の「ラニーニャ現象」が要因とされ、世界
第2位のインドの小麦生産に打撃を加え、食料安全保障や穀物相場にも影響を
与えています。
ちなみに気象庁は今年の夏について、ラニーニャ現象の影響で高温傾向にな
ると予想しています。
ラニーニャ現象が必ず猛暑をもたらすとは限りませんが、ラニーニャ現象が
発生していた2010年の夏は各地で記録的な猛暑となり、夏の平均気温はデ
ータが確認できる1898年以降で最も高くなりました。
ところで、欧州はエネルギー面での「脱ロシア」を進めるべく、再生可能エ
ネルギーの導入目標を大幅に引き上げました。
具体策としては、新築の建物に太陽光パネルの設置を義務づけることや、ウ
ィンドファーム(集合型風力発電所)の許認可までのプロセスを大幅に簡素化
し、従来6~9年かかっていた期間を1年に短縮することなどが検討されています。
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