一眼レフ
大手カメラメーカーが、相次いで一眼レフの開発を止めた、もしくは止めるだろうとのこと。まぁそうなりますよね。レフとはレフレクター、即ち鏡のことで、従来の一眼レフはレンズの奥にあるフィルムに像を結んでいたので、それを鏡でカメラ上部のファインダーに反射させ、そこで露出を測ったり画角を決め、撮る瞬間にその鏡が上がってフィルムに感光させる仕組みでした。それがデジタル技術の進化により、今の「一眼レフみたいな格好をしたミラーレスカメラ」は、フィルムではなくデジタルに映像を記憶しますから、鏡を使う必要がなくなった訳です。
このようにフィルム型ではなくデジタルカメラになっても、一眼レフの開発は続けられてきました。意味がないとは云い過ぎでも、明らかにミラーレスカメラの方が合理的で、一眼レフがなくなって行くのは当然の流れと云えるでしょう。今まで開発を続けてきたこと自体が、ノスタルジーと云うか、不思議なくらいです。しかしこれからも一眼レフは使われ続け、或いは一眼レフらしさは随所に残っていくでしょう。
ニコンFM2が生産中止になる時も、私は大慌てで東京中のカメラ屋さんを探して、最後の一機かも知れないFM2を購入しました。メカニカルシャッター4000分の1秒。素敵です。今のミラーレスカメラでも、レフ板が上下に動く「カシャッ!」と云う音を敢えて鳴るようにしている方も多いのではないでしょうか?確かに気合いが入って「撮ってる感」が強調されていいものです。剣道で「めーーーーッん!」と息を吐きながら踏み込むように、あのシャッター音で体の芯に力が入って、手ぶれがなくなるのかも知れません。なんと云ってもあのメカの仕組みには痺れますよね。
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