« 原油増産 | トップページ | 立 秋 »

看護師不足

 新型コロナウイルス感染「第7波」では1日あたり感染者の数がケタ違いに
増えており、対応する現場の医療は「崩壊」しているとの声を耳にします。
 人出が足りていないのが要因の一つですが、高齢化社会が進行し、医療を支
える看護師へのニーズが一層高まることが予想される中で、問題解決の糸口は
見えないままです。
 日本経済新聞によりますと、試算では団塊の世代がすべて75歳以上になる
2025年(3年後)には200万人前後の看護師が必要になるとのことで、
現在国内で働く看護師の数は約170万人に過ぎず、30万人前後の開きがあ
ります。
 免許を持ちながら現場を離れている看護師(潜在看護師)は約70万人で、
復職支援のため届け出制のデータベースが整備されましたが、名前・住所・メ
ールアドレスを知らせて届け出たのは70万人中の14万人で、潜在看護師の
多くは所在不明で連絡が取れない状況です。
 正規雇用の2倍近い時給3500円のワクチン接種業務で看護師に復帰した
人は多いものの、病院勤務に復職したのはデータベースに登録した人数の0.
2%にも満たない200人程度だそうです。
 免許を取得して看護師になる人は年間5万人ほどいますが、離職率は10%
を越えています。人命を預かる重圧や過酷な労働実態、給与体系に不満を持つ
看護師は多く、潜在看護師の多くがデータベースに登録しないのは「戻るつも
りがない」ためとみられます。
 ちなみに、米国ではコロナ疲れで看護師の離職が多く、派遣看護師の需要が
高まった結果、派遣看護師の時給が正規看護師の何倍にもなり、離職して派遣
に転職する悪循環が生まれ、病院の財務が悪化。医療機器メーカーの業績にも
響いているようです。

|

« 原油増産 | トップページ | 立 秋 »

つぶやき」カテゴリの記事