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都市鉱山

 都市では使わなくなったスマートフォンやパソコン、家電製品などがゴミと
して大量に廃棄され、そうした小型家電の中にはレアメタル(希少金属)や金
などの有用な資源が存在しました。そうした資源を有効に活用しようとの考え
方から「都市鉱山」(アーバンマイン)という概念が生まれました。
 日本の都市鉱山には、全世界の埋蔵量の約16%に相当する金(ゴールド)
が存在するとされ、銀は世界の埋蔵量の2割超、イリジウムなども世界全体の
16%に相当する量が存在すると言われます。
 日本は資源に乏しい国でその多くを輸入に頼らざるをえませんが、都市鉱山
という観点はから世界有数の資源大国との見方もあります。
 レアメタルなどの資源は経済安保の観点からも重要で、電気自動車(EV)
や風力・太陽光発電装置などにも欠かせません。
 環境省では、「都市鉱山」と呼ばれる使用済みの電子機器から金属を回収し
て再資源化するリサイクル事業を後押しし、資金面での支援とともに海外から
の廃棄電子機器の輸入を本格化させ、国内の製錬所で受け入れる廃基板などの
量を20年度の約21万トンから、30年度には約42万トンに倍増させる方
針です。

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