サンマの初競り
物価高が何かにつけ話題になる昨今ですが、北海道根室市の花咲港で昨日行
われた初水揚げ(棒受け網漁)のサンマの競りでは、水揚げ量の少なさもあっ
て1キロ5万4千円の高値がつきました。
ご祝儀相場とは言え、価格は1尾あたり5千円を越えており、「庶民の魚」
のイメージからはかけ離れています。
ご存じのようにサンマの漁獲量は減少傾向にあります。農林水産省によりま
すと、昨年のサンマの漁獲量は1万9500トンで過去最低を記録しました。
2012年の22万1470トンと比較すると10分の1以下。ピークだっ
た1958年の57万5000トンからは96.6%の減少となっています。
2012年は1キロあたり78円だった産地での取引価格は、昨年は1キロ
627円と約8倍になりました。
水産庁では今年のサンマの来遊量を昨年を上回る水準と予想していますが、
依然として低水準であることには違いないようです。
歴史的な不漁が続く中、燃料費の高騰やロシアとの関係悪化なども漁業の懸
念材料で、不安を抱えながらの操業となっています。
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