ペロシ氏の訪台計画
中国政府の指導部に批判的で、特にその人権に対する姿勢を厳しく非難して
きた米ナンシー・ペロシ下院議長がシンガポール、マレーシア、韓国、そして
日本への歴訪を開始しました。
7月中旬にペロシ氏の訪台計画が表面化しましたが、バイデン米大統領と習
近平中国国家主席による7月28日の電話協議で台湾問題で激しい応酬になっ
ただけに、その台湾を訪れる可能性についての言及はありません。
習近平氏はペロシ氏の訪台計画を念頭に「火遊びをすれば、必ず身を焦がす
」と警告しており、中国駐米大使も米政府に「台湾を中国から分裂させようと
すれば中国人民解放軍は必ず断固たる強力な措置をとり、国家主権と領土を守
る」と中止を迫っています。
ロシアとの核戦争を恐れ、米国はウクライナ介入を避けています。習近平氏
は「核で脅迫すれば、米国は台湾海峡にも介入できない」と受け止めている可
能性があります。台湾海峡で戦争になれば、日本をはじめとする周辺国にも甚
大な戦禍がおよぶだけに、ペロシ氏の動向は要注目となります。
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