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核拡散防止条約

 いきなりですが、核拡散防止条約(NPT)とは1962年のキューバ危機
で核戦争寸前にまで米ソの緊張が高まったことなどをきっかけに制定された国
際的な核軍縮の枠組みで、米英仏中露の核保有国には核兵器の他国への譲渡を
禁じると同時に核軍縮に取り組むことを義務付け、それ以外の加盟国(非核保
有国)には核兵器の開発・製造・取得を禁じています。
 その取り決めが履行されているかを確認するために行われるのが、米ニュー
ヨークで現在開催されているNPT再検討会議です。
 尚、キューバ危機では、ソ連がキューバに核ミサイルや巡行ミサイルを配備
し、数十の艦艇、多数の爆撃機および戦闘機を伴って数万の兵員をキューバに
派遣。対して米軍は約180隻の艦艇で海上を封鎖、爆撃機を常時空中待機と
し、核ミサイルを発射準備態勢に置くなど、米ソが全面核戦争寸前の一触即発
の危機的状況となりました。
 現在の台湾海峡に目を転じると、ペロシ米下院議長の台湾訪問に合わせ米第
七艦隊所属の原子力空母「ロナルド・レーガン」を中心とした空母打撃群が警
戒にあたったとみられ、軽空母の役割も果たす強襲揚陸艦2隻が台湾海峡周辺
に出動し、輸送機や偵察機、戦闘機などの動静もわずかながら伝わっています。
 また、米空軍のKC-135空中給油・輸送機あわせて22機が嘉手納基地
に飛来したとの報道もあります。KC-135は1機で10機程度の戦闘機に
空中給油が可能といわれ、22機の集結が事実であれば空中給油能力は200
機超で、相応の戦闘機等が展開可能な状態にあるとみることができます。
 一方の中国軍はペロシ米下院議長の台湾到着と同時に軍事的な威嚇行動を開
始し、4日からは台湾周辺の6カ所の海空域で軍事演習や実弾射撃を行なうと
通告しています。
 ちなみに、米国防省は戦争への準備態勢を、ディフェンス・レディネス・コ
ンディション(防衛準備状態)の略の「デフコン」で5段階に区分しており、
デフコン5は平時状態、デフコン1は核攻撃を含む国家総力戦を想定した態勢
となります。
 1973年の第4次中東戦争や2001年の同時多発テロの際はデフコン3
が宣言され、それ以上になるとキューバ危機の際に1度だけ、最高度に準じる
防衛準備状態を示すデフコン2が宣言されたことがあるのみですが、今回の台
湾を巡る米軍の警戒度はキューバ危機の際のデフコン2を想起させます。

 

 

 

 

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