イタリアの同胞
G7の一角を担うイタリアで総選挙が行われ、ムソリーニが率いたファシス
ト党の流れをくむ極右政党「イタリアの同胞」(FDI)が第1党になる見通
しです。
FDIのメローニ党首が首相となれば同国として初の女性首相の誕生で、欧
州では戦後初の極右政権となります。
FDIのみでは過半数に届かないため、対ロ制裁の見直しなどを主張してき
た他の右派政党と連立を組むと見られ、イタリア新政権はロシア寄りになると
の指摘があります。そうなればウクライナに侵攻したロシアへの対応を巡り、
G7および欧州連合(EU)の結束が綻ぶ恐れがあります。
また、FDIは「イタリア第一」を掲げ、ポピュリズム(大衆迎合主義)の
色彩が濃い政党で、大幅減税や子ども手当の増額など「バラマキ」ともいえる
政策を公約としてきただけに、新政権下で財政規律が緩むのは必至とみられま
す。
尚、発足したばかりの英国のトラス政権は先週末、インフレに苦しむ国民の
痛みを和らげるとして、同国としては過去50年で最大規模の大型減税を発表
して新政権の経済政策をアピールしましたが、インフレの進行や債務の膨張を
招き、かえって同国民の痛みが増す可能性があります。
トラス英政権は減税分を国債の増発で賄うとしたため英国債と英ポンドが急
落して市場が大きく動揺したばかりで、市場はイタリアの動向を注視していま
す。
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