つぶやき

テディベア

 今から118年前の話ですが、秋のある日、アメリカの第26代大統領セオド
ア・ルーズベルトが趣味の熊狩りに出かけたそうです。

 

 その日はあいにく獲物を仕留められずにいましたが、同行していたハンター
が傷を負った小熊を見つけ、大統領に仕留めるよう促しました。しかし、大統
領は「瀕死の小熊を撃つのはスポーツマン精神に反する」として撃たなかった
そうです。

 

 この話が新聞記者によって広まり、おもちゃメーカーが熊のぬいぐるみに大
統領の通称の「テディ」をつけて販売したのがテディベアの始まりです。

 

 そのような経緯から、セオドア・ルーズベルトの誕生日の今日10月27日
は「テディベアの日」となっています。

 

 セオドア・ルーズベルトは日露戦争当時の大統領ですが、第二次世界大戦時
の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトはセオドア・ルーズベルトの従
兄弟にあたります。

 

 フランクリン・ルーズベルトが大統領に就任する4年前の10月24日木曜
日のNY株式市場は後に「暗黒の木曜日」と呼ばれる大暴落に見舞われ、「世
界恐慌」へと拡大していきます。

 

 これ以降、日独伊にファシズムが台頭してくるのですが、アメリカでは不況
打開の期待を背にフランクリン・ルーズベルトが大統領に就任しました。

 

 彼のとった政策は、世界史の授業でも習うテネシー川流域開発公社に代表さ
れる『ニューディール政策』(新規まき直し政策)で、それまでの自由主義経
済を破棄し、国家が目標を設定し公共事業を中心に計画的な雇用増と所得増を
目指す経済政策でした。

 

 この政策は、戦後日本の経済政策にも大きな影響を与えています。

 

 

|

保守とリベラル

 11月3日の米大統領選挙まで2週間を切りましたが、現政権与党の米共和
党は保守的な中道右派の立場をとり、民営化や規制緩和で競争を促進、市場を
重視する一方で政府の介入を限定した「小さな政府」を指向する傾向がありま
す。

 

 一方の米民主党は中道左派的な立場で、福祉や社会保障、財政出動拡大を伴
う「大きな政府」を指向する傾向があります。

 

 参考までに、「右派」とは保守主義と同義で「伝統的な社会秩序や価値を尊
重・維持するスタンスを取り、急激な改革に反対する層」を指しており、従来
の体制下での既得権益を守る側はこちらになります。

 

 これが「右翼」となりますと、国粋主義(国独自の文化や伝統を礼賛するこ
とで国家意識の発揚をはかる思想)的な意味合いが強まり、極端に右翼的な思
想を持つ個人や集団を「極右」と呼びます。

 

 対する「左派」は、政治や主義において「より平等な社会を目指すための社
会変革を支持する層」を指し、富の再分配や福祉・社会保障を積極肯定する側
で、「リベラル」(弱者擁護的な自由主義)的なニュアンスも帯びています。

 

 これが「左翼」となりますと、急進的、革新的、革命的社会主義的、共産主
義的、無政府主義的な色彩が濃くなり、極端に左翼的な思想を持つ個人や集団
を「極左」と呼びます。

 

 このような区別はフランス革命時の国民議会に由来しており、旧体制の維持
を支持する王党派、貴族派、国教派などが議長席から見て右側の席を占め、急
進的な共和派が左側に座ったことから上記のような呼称・区別が生まれました。

 

 また、一般的に政党は右・左で呼ばれることを嫌い、右寄り(中道右派)は
「保守」、左寄り(中道左派)は「リベラル」を標榜しています。ちなみに、
英保守党や日本の与党の自由民主党なども中道右派に分類されます。

 

 尚、上記に挙げたような右・左の区別は相対的なものであり、何を「右」あ
るいは「左」と呼ぶのかについては、時代や国、立場や視点などによって変化
しています。

 

 また、一つの政党の中に右も左もあって、多種多様な主義主張が混在してい
るケースも珍しくありません。右・左のレッテルは政敵を攻撃する際にもよく
使われます。

|

コスモス

 秋の桜と書く「コスモス」があちらこちらで見頃を迎えています。

 

 コスモスは繊細な見た目とは違い、しっかりと大地に根を張り、踏まれても
薙ぎ倒されてもまた立ち上がり花を咲かせる、しぶとさを持った植物です。

|

国語に関する世論調査

 場面や立場によって言い回しが違ったりするため言葉選びは本当に難しく、
同じ言葉でも時代によって違う意味で使われたりするため尚更です。

 

 文化庁が先日発表した最新の「国語に関する世論調査」によりますと、言葉
の意味を尋ねた項目で、下記のように本来の意味ではない方を選ぶケースが多
く見られます。(いずれもaが本来の意味)

 

 

 「敷居が高い」 

 

    a)相手に不義理などをしてしまい、行きにくい   29.0%
    b)高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい  56.4%

 

 

 「浮足立つ」

 

    a)恐れや不安を感じ、落ち着かずそわそわしている 26.1%
    b)喜びや期待を感じ、落ち着かずそわそわしている 60.1%

 

 

 

 言葉は時代によって変化するものです。調査をまとめた文化庁でも「本来の
意味とされてきたものとは異なる方が多く選択されている」と指摘してはいま
すが、「間違った使われ方」というスタンスではありません。

|

IMFと世銀

 毎年秋恒例の国際通貨基金(IMF)と世界銀行の合同年次総会が、12日
から18日までの日程でオンライン形式で開催されました。

 

 ちなみに、IMFと世銀はどちらも1944年に設立が決定された国際機関
で、IMFは国際収支上の問題が発生した加盟国に資金を融資して支援するな
ど、国際通貨体制の安定と維持・通貨危機の予防などを目的としており、各国
中央銀行の取りまとめ役のような役割も担っています。

 

 一方、世銀は発展途上国への開発援助と技術支援を主としています。IMF
と世銀は国連システムの中の姉妹機関で、業務は相互補完の関係にあり、共に
国際金融秩序の根幹を成しています。

 

 尚、当初は、先に設立された国際復興開発銀行(IBRD)を指して世界銀
行と呼んでいましたが、現在は国際開発協会(IDA)とあわせて世界銀行と
呼んでいます。

 

 IBRDとIDAに、国際金融公社(IFC)、多国間投資保証機関(MI
GA)、国際投資紛争解決センター(ICSID)の5機関を総称して世界銀
行グループと呼び、すべて世銀総裁の指揮・統括下にあります。

 

 また、IMFのトップには欧州出身者、世界銀行の総裁には米国人が就任す
るというのが慣例となっています。

 

 

 

|

紅葉前線

 木々が色づき始めるのは最低気温が8度を下回るようになってから。それか
ら約3週間後に紅葉が見頃となります。

 

 標高が100メートル高くなるごとに気温は0.6度下がり、北の方から、
高い山々からしだいに色づいてきます。

 

 紅葉前線は栃木県や群馬県の高地まで南下してきましたが、都内を含む南関
東はまだまだこれから。神奈川の平地や都内の紅葉は11月中旬ごろから見頃
を迎えるそうです。

|

オンライン診療

 菅首相が掲げる規制改革。中でも看板政策の一つ「オンライン診療」全面解
禁の恒久化に日本医師会が抵抗姿勢を示しています。

 

 

 日本医師会の反対理由の一つは、医療サービスの対価として受け取る「診療
報酬」が対面より少ない点です。また、不妊治療の保険適用に対しても産婦人
科医らを中心に収入が減少することから抵抗感が強いそうです。

 

 

 他にも、菅首相が掲げる規制改革は「押印撤廃」があり、はんこ業界にとっ
ては死活問題になりかねないだけに、業界団体との調整も課題となります。

 

 

 不動産取引での「対面原則の撤廃」という規制改革もありますが、菅首相は
来年9月に自民党総裁の任期を迎えます。衆院選も来年10月末までに実施さ
れます。

 

 

 こうした課題に立ち向かう菅首相の姿勢に国民の注目が集まり、長期政権を
築けるか否かの重要な要素となりそうです。

 

 

|

サツマイモ

 「食欲の秋」を代表する食材の一つ「サツマイモ」が旬を迎えています。「
野菜を凝縮(ぎょうしゅく)するとサツマイモになる」と言われるほど栄養価
が高く、リンゴの5倍以上のビタミンCを含み、過熱しても壊れにくいのが特
徴です。

 

 

 カロテンやビタミンB、カリウムも多く含まれ、コレステロールの吸収や血
糖の上昇を防ぎ、便秘解消にも役立つ繊維質も豊富、昨今は女性に大変な人気
があります。石焼き芋・ふかし芋・天ぷら・スイートポテト・大学イモ・キン
トン・干し芋・・・等々、いずれの調理法でも美味しいです。

 

 

 スーパーなどの店頭で選ぶ際は、全体の色が均一でよく太ったものが良いで
す。色が均一なのは痛んでいない証拠、太ったものは生育環境が良い証拠です。
毛穴が深いものや固いヒゲ根のあるものは固くなっているため避けるのが良い
です。

 

 

 国内での生産地は、鹿児島県・茨城県・千葉県・宮崎県・徳島県が全国のト
ップ5県であり、この5県で全国の約80%、特に鹿児島県は全国の35%を
生産しています。

 

 

 鹿児島と言えば芋焼酎ですが、県内生産の約半数が焼酎用です。茨城県と言
えば干し芋ですが、干し芋の生産量の9割以上は茨城県産です。

 

 全世界で見ますと日本のサツマイモの生産量は1%程度に過ぎず、トップの
中国が全世界生産量の約60%を占めています。

 

 

 

|

えびす講

 十月は全国の八百万(やおよろず)の神々が、来年の天候、農作物や酒の出
来不出来、人の縁結びなど諸々の相談のため出雲へ出払ってしまいます。

 

 そのため十月は「神無月」と呼ばれますが、神々が集う出雲には「神在月」
(かみありつき)との呼び名があります。

 

 神々が出払ってしまえば地域を鎮護する神様もいなくなってしまいますが、
そこはちゃんと留守を預かる留守神様がいます。

 

 その代表が、七福神の一柱で、烏帽子をかぶり、肩に釣竿、大きな鯛を抱え
たご機嫌なおじさんの恵比須さま(えべっさん)です。恵比須さまは、海と漁
業の神であり、農村にあっては田の神となり、商売繁盛の神でもあります。

 

 そして、恵比須さまを祭り、商売繁盛を祈念するのが「えびす講」で、関西
では正月十日の「十日えびす」が知られていますが、地域によって時期は様々
で、十月二十日に行うところもあります。

 

 なお、昔は中央の権力が及ばない異邦者のことを「えみし」とか「えびす」
と呼んでいたことから、恵比寿さまは海を渡ってきた外来の神であるとする説
もあります。

 

 また、恵比須さまにはいくつかの系統があり、少彦名神(すくなひこなのか
み)や事代主神(ことしろぬしのかみ)、もしくは蛭子神(ひるこのかみ)を
祭神として祀ります。

 

 その蛭子系恵比須の総本社が兵庫県の西宮神社で、毎年正月の十日えびすの
際は参拝の一番乗りを競う神事「福男選び」が大変有名です。

|

初ガツオと戻りガツオ

 この時期、スーパーなどで見かける『戻りガツオ』。春以降、黒潮にのって
太平洋岸を北上する『初ガツオ』(のぼり鰹)に対して、夏から秋にかけてU
ターンして南へ産卵のために下ってくるのが『戻りガツオ』です。

 

 

 餌を追いながらの長い航海によって体も春先に比べて一段と大きくなってい
るため、脂肪の乗りが倍加し、時にはマグロのトロより美味しいとまで言われ
ています。

 

 

 室町時代からカツオは非常に珍重され、織田信長などは産地から遠く離れた
岐阜城や清洲城に生の鰹(カツオ)を取り寄せて家臣に振る舞ったとされてい
ます。また、信長は「鰹節」を『勝男武士』と表して、勝ち戦の祈願にも使っ
たそうです。

 

 

 春の『初ガツオ』に比べて価格が半額程度ということもあり、秋の魚として
秋刀魚(サンマ)と人気を二分している『戻りガツオ』。たたきにしてショウ
ガ、ワケギ、ニンニクをかけてしょうゆかポン酢で食べるのが一般的ですが、
脂肪の乗った新鮮な刺し身はまた格別です。

|

より以前の記事一覧